第三章/注文服を注文する

ここでは、実際に注文をする際の手順を10に分けてご紹介します。

 

初心者向けの内容になっています、注文が不安な方はご覧ください。

①己を知る。

②予約する。

③注文日に持って行くモノ。

④担当者と打ち合わせ。

⑤生地を決める。

⑥デザインを決める。

⑦フィッティングを決める。

⑧お支払い。

⑨納品。

➉注文服を手に入れた後は。

 

 

 

【①己を知る】

注文スタート前の準備の質がゴールの質に直結します。

注文日当日にあなたのベストな正解を導き出すために、あなたの目的、希望、条件、状況などを事前に考えておきましょう。

準備資料1.2の全てを絶対に用意する必要はありませんが、可能な限り用意しましょう。

 

【準備資料.1/注文服を注文する動機】

いつ着たい?→担当者は納期や生地の厚さが導き出せます。

例)ビジネスであれば/入社式の日時?シーズンは?

 

どこで着たい?→担当者はデザインや生地の自由度を計ります。

例)ビジネスであれば/会社の許容ルールは?

 

どのように着たい?→担当者は着用シーンから導くコーディネートの提案を考えます。

例)ビジネスであれば/仕事ができるように見られたい?

例)プライベートであれば/異性から好印象を得たい?

 

いくらぐらい?→担当者は予算から選択肢を導き出します。

例)成人式であれば/シャツや靴を合わせたトータルで¥?複数の選択肢から判断できるように幅をもってイメージしておきましょう。

 

何を着たい?→担当者はサンプルアイテムを用意します。

例)アイテム/スーツ?コート?シャツ?

 

【準備資料.2/あなたが持っている洋服の写真】

これらアイテムの写真を撮って携帯電話にいれておきましょう。

担当者はワードローブのバランスを見て提案を考える事も出来ます。

 

・コート

・スーツ

・ジャケット

・トラウザース

・シャツ

・シューズ

・ネクタイ

 

 

【②予約する】

注文したい仕立てが見つかったらそのお店に予約を入れましょう。

ご予約の際に、担当者にメールなどで①目的の情報を伝えておく事も有効です。

担当者があなたの注文日までに前もって提案を用意する事もできます。

これが無い場合は注文日に「今日は何をつくりますか?」というゼロスタートから始まります。

もちろん「ノープランでお任せ」も一つのリクエスト方法です。

担当者にご相談ください。


 

【③注文日に持って行くモノ】

注文日には注文する予定のアイテムを合わせるコーディネートでいきましょう。

また、他社の服や既製品でもいいので一番気に入っている洋服をもっていくとコミュニケーションが円滑になるでしょう。

スーツであればシャツや靴、コートであればスーツ、シャツであればスーツやパンツを持って行きましょう。

例えば、

「ジャケットの袖丈を決めるときにシャツのカフスをどれくらい出したいのか?」

「このジャケットやパンツの丈が気に入っている、同じくらいがいい」

など、あなたの好みを素早く知る材料になります。

 

担当者によっては必要ないと言われる場合もあるかもしれません、事前にご確認ください。

 

 

【④担当者と打ち合わせ】

    注文日当日がきました。

    ご予約の時間にお店に行きましょう。

    基本的に担当者は他のお客様とアポイントが被らないようにしています。有意義な時間にするためにもできるだけ日時を守りましょう。歯医者や美容院と同じです。

    打ち合わせが始まると担当者が注文の流れを説明してくれたり、注文の内容についてカウンセリングを行ってくれるでしょう。

    お店によってスタイルが違います、気になる事は最初に遠慮なく質問しましょう。

     

     

    【⑤生地を決める】

    提案された生地の中から生地を選択しましょう。

    ①の準備がしっかりできている方には担当者も生地が提案しやすくなります。

    生地選びに悩んだら平行してフィッティングをすすめるのもいいでしょう。

     

     

    【⑥デザインを決める】

      希望するアイテムのデザインを決めましょう。

      あなたは下調べを行い、すでに仕立てを気に入っているはずなので大きな迷いはないと思います、担当者の提案する選択肢からチョイスしましょう。

       

       

      【⑦フィッティングを決める】

        希望するアイテムのフィッティングを決めましょう。

        合わせ服がゲージの場合は、その場でサンプル服を着てピン打ちが始まります。

        ピン打ちをしながら担当者は好みを確認してきます、あなたのお好みで選択しましょう。

        よくわからない時は担当者にお任せしましょう。

        合わせ服が仮縫い服の場合は選んだ生地から仮縫い服を作ってフィッティングになるので、別日のアポイントとなります。

         

         

        【⑧お支払い】

        すべての選択を終えたら、仕立て価格+オプション価格+生地価格で注文服の価格が決定します。

        それぞれが別個の価格でなく、生地を選んだ時点で洋服価格が決まるお店が多いですね。

        お支払いは注文日に全額お支払いが多く、注文日に半金を支払い納品日に残りの半金をお支払いするパターンや、関係性が構築されていると納品日に全額お支払いするパターンなどもあります。

        また、注文日以降に気が変わってデザイン変更をしたくなったとしても、すでに生地に鋏が入っているので基本的には不可能です。

         

        お店を出る前に、だいたいの完成納期を聞いておきましょう。

        何週間~何ヶ月かかるのが注文服です。

         

         

         【⑨納品】

        お店から注文服完成の連絡があるでしょう。

          注文服納品の際はできるだけお店で試着してチェックしてもらいましょう。

          あまりに体に合ってない、デザインが違うなどあきらかな行き違いがあれば話しあって解決策を探しましょう。

          趣向的な部分に関しては注文主の問題になります。

          ここでもっと丈を短くしたいなどの修正をリクエストする買い手の方がいますがナンセンスです。

          注文日にフィッティングで確認をとっているためお店に責任はありません、どうしても直したければ追加料金を支払って直しましょう。

          ただ、物理的に修理不可能な場合もあります。仮に修理できるとしても生地の縫い目を解き、また縫う行為で服は傷みます。

           

          また、納品日に「良い!」と感じることや「なんか違うかな?」と感じる事があるかもしれません、最低6ヶ月程度着用してそれでも同じ感覚か確かめてみましょう。

          なぜなら感覚が変わる場合があります。

           例えば、こんなパターンがあります。

          「納品時に大きく感じたがやっぱりあの時のフィッティングのゆったり感が正解だった」

          「納品日にタイトできつく感じたが、パートナーや同僚から褒められて嬉しいからこのまま着続けてみよう」

          あなたの成熟度や趣向の変化もあるのです。

           

           納品日にはツーリストと言われるスーツを入れるカバーをもらう事もあるでしょう。

          もらっても良いですし、自分の持っているカバーがあればもっていくとエコですね。

          最後に担当者からアフターケアの方法を聞いて店をでましょう。

           

           

           【➉注文服を手に入れた後は】

          帰宅したら重衣料はなるべく肩の厚いハンガーに吊るしましょう。

          パンツは逆さまに吊るしておくとシワが伸びてクリースラインが綺麗です。

          洋服は毎日着用すると傷みやすくなります、週一回程度の着用を基本として考えておきましょう。

          洋服をなるべく多く持ち、着用ローテーションを守り、大切に着ると全ての洋服の寿命が延びます。

          クラシックスタイルは流行がないので長く着続けられるのもメリットです。

           

           

          以上、注文服を注文する時の手順を解説しました。

           

          最初は選択肢が多すぎて疲れるかもしれません、注文に1~2時間かかる事もあります。

          しかし、注文服を経験すればするほど注文に慣れて上手になります。

           

          選択肢の多さは自由度であり深さであり伸び代です。

          理解が深まれば深まるほど注文が楽しくなってくるでしょう。

           

          あなたにベストマッチする注文服と出会われる事を願っています。